シェアがつながりになる
シェアがつながりになる
そんな話を耳にしました。
ちょうど見かけた、とあるシェアハウスでは、部屋だけでなく
・料理の腕前と作る時間
・かさ
・調味料
・モバイルバッテリー
・知識
そんな多岐にわたるもの、シェアできるもの全てをシェアしあっているようでした。
シェアとは共有(する)、分配する、分かち合う、分前、割り当て、役割、負担(率)、専有率などの意味を持つ英単語(「マーケットシェア」の略で市場専有率の場合もありますが、ここでは共有の方です)。
数年前からさまざまなシェアの市場が登場しているから、きっとそう目新しくもない話題だとは思いましたが、こんなに浸透しているということはイコール「所有欲」が薄れている時代なんですよね。
シェアの時代
シェアの時代とは、モノやサービスを所有せずに、必要なときにだけ利用できる時代のことで、シェアリングエコノミーとも呼ばれます。
シェアリングエコノミーは、インターネットの普及によって、簡単に人とつながることができるようになったことが背景にあります。インターネットによって、自分の持っているモノやサービスを、他の人と簡単にシェアできるようになりました。
シェアリングエコノミーには、いくつかのメリットがあります。
- モノを所有する必要がなくなるため、コストを削減することができます。
- モノを共有することで、資源の有効活用につながります。
- 新しい人とのつながりができるため、社会をより豊かにすることができます。
シェアリングエコノミーは、今後ますます成長していくことが予想されています。モノを所有することの価値観が変わってきていることもあり、シェアリングエコノミーは、私たちの暮らしをより豊かにしていく可能性を秘めています。
シェアと共有の違いは何ですか?
シェアと共有の違い。
シェアとは、「共有」「分配」「市場占有率」という3つの意味を持つ言葉。
共有は、対象物を複数の人と共同して持つことを指します。
分配は、対象物を複数の人で分け合います。
共有と分配では、1つのものを共同で持ち合うのか、1つのものを分割してそれぞれが分割後のものを持つのかが相違点です。
先ほど出したシェアリングエコノミーのメリット
- モノを所有する必要がなくなるため、コストを削減することができます。
- モノを共有することで、資源の有効活用につながります。
- 新しい人とのつながりができるため、社会をより豊かにすることができます。
その3つめに注目が集まってきている気がしますよね。
それを強く感じたのは、立て続けに同じような話を目にした先日(メデイアに操作されているのかしら笑)のこと。
シェアと所有欲
7月21日のNHK『あさイチ』に、元朝日新聞記者の稲垣えみ子氏が出演。
結構なシンプルライフを過ごす裏には、完璧主義だった母が認知症になったタイミングがきっかけだっだそうです。
「できなくなっていくことが不安」なら、そもそもできなくなっていくものだから物を無くし最低限の動線でいい。海外旅行やモノに価値を置くことが豊かな老後だとイメージしていると不安になる。毎日の小さな出来事に幸せを見出せるよう自分を切り替えたという話に「今、これからを生きている人」だと感じました。
その稲垣えみ子さんは、今でこそ、美味しいものを食べようと思ったら近くの中華屋さんへ、お風呂は近くの銭湯へ、など自宅にないものは近くへ出掛けて人に頼る生活をしていますが、もともとは隣の人と話すのも億劫だったのが、やはり「生き方」を見つめ直すと人とのつながりが必要なんだと気づくと笑っていました。
先日バイク旅の期間も、不便な中、見ず知らずの方々の温かさに触れたり、不自由さの中で感じた当たり前の生活の豊かさが身に染みることがありました。
旅を重ねるごとに、「必要なものは持っている」という感覚になり、あまり欲しい!と切望するものがなくなってきたのを感じています。
人は何かのきっかけで「失うことへの恐怖から解放される」瞬間があると思います。
今、シェアの時代というのはそれと似たような感覚があるのではないでしょうか?
所有欲が薄れている時代、その理由はいくつか考えられます。
- 経済的な理由:物価が上昇し、人々の可処分所得が減少している。
- 環境的な理由:地球温暖化や資源枯渇などの問題が深刻化している。
- 社会的な理由:インターネットの普及によって、人々がより多くの情報にアクセスできるようになり、モノを所有することの価値が低下している。
これらの理由により、人々はモノを所有するよりも、必要なときにだけ利用できるモノをシェアし、「その時(必要なとき)あること」で満足することを覚えました。
シェアリングエコノミーは、モノを所有することの価値観を変え、新しい豊かさの価値観なのでしょう。