剥き出しのエンジンフィン。
空冷エンジンはとかく「見える」ので気になりませんか?
水垢?と思うのですが、それは「白サビ」とも言われる「アルミ錆」・・・。
白サビとは亜鉛メッキの表面に発生するサビの一種で、メッキ部を覆いながらメッキの腐食を防いでいます。
白サビは空気中の水分や二酸化炭素と反応して自然に進行しますが、エンジンフィンのように熱などのダメージが加わりやすいメッキパーツは、特に白サビの進行が早まります。放っておいてもエンジンに重大なトラブルを引き起こすことはありませんが、外観を損ねやすく、ゴミやホコリをキャッチしやすくなるため注意してください。
だそうです。
以前綴ったCB223S チェーン清掃は定期的に必要なセルフバイクメンテナンス。
ただ、動画でもご紹介しているスポーク磨きなんぞやこのエンジン部分のアルミ錆は、こまめに行う必要はないかもしれませんが、気になる時に自分でできる方が良いですよね♪
ということで、CB223エンジン部分のアルミ錆(白サビ)の落とし方磨きと題しまして!!スポーク磨きとは違う方法でアルミ錆落としをしてみました。
CB223 エンジン部分のアルミ錆(白サビ)の落としに準備するもの
CB223 エンジン部分のアルミ錆(白サビ)落としに必要なものは以下になります。
- スチールウール
- ワイヤーブラシ(あれば筆やハケもあると便利です)
- アルミ用サビ取り剤
- コンパウンド
- ウエス
- 水(スプレーボトルなどに入れると便利です)
今回これらを選ぶ上で、結構ネットでの評価も気にしてみたのはスチールウールとアルミサビ取り剤。
” 信頼のあかし。安くて軽くて誰にでも使いやすい、と三拍子そろったボンスターのサビ落とし ” というのをみて決定しました(笑)。
ちょっとした錆ならこれで擦るだけでも良いようです。
今回、私が使ったアルミサビ取り剤が ” RIZOIL(ライズオイル) アルミレスキュー ” です。
アルミレスキューは、バイクのアルミ専用サビ取り剤とも書かれているものになります。口コミは賛否両論だったのですが、「使いやすい」は嬉しいですよね。これを試してみることにしました。
「旧車のエンジンがサビだらけ」「エンジンの白サビが気になる」 「アルミホイールのサビを落としたい」こんなお悩みに特にオススメだとか。
アルミ錆落としに、以下のアルミレスキューの持つ3つの特徴にそそられました。
- アルミ錆を瞬時に落とす
アルミレスキューはアルミをミクロン単位で溶かして落とします。基本的に塗装を傷めませんからエンジンを搭載、タイヤを装着したまま使用可能です。
- ホイールのブレーキダストにも有効
アルミレスキューなら液体なので、細かな部分までいきわたりブレーキダストも簡単に除去できます。
- サビ止め効果も
アルミレスキューはサビを取り、取った後にはサビ止め効果を持たせています。 リン酸という薬剤でリン酸被膜をつくり、サビと汚れを防ぐ二重対策。
アルミレスキューは削らずに溶かすという発想。
エンジンのアルミ錆落としの方法を調べている時にいくつか見かけたのはトイレ用洗剤やクエン酸を使う方法でしたが、これらは避けた方が良さそうです。
というのも、酸を使うと落ちますが、サビを止めることには繋がらず、洗浄後に乾燥するとサビが発生しだします。で、酸化を止めるためにアルカリで中和する必要があるのですが、アルカリを使いすぎるとアルカリ化してしまいますので、またサビが出る・・。
そんなぐるぐる回る手間は避けたいし、パーツを痛めていきそうな気がしてなりません。
前回行ったスポーク磨きも、次はこれでも試してみようかな、と思いました。では、それらを使ったエンジン部分のアルミ錆落としの方法をお伝えしていきますね。
CB223 エンジン部分のアルミ錆落としの方法
アルミ錆落としの方法として、今回はアルミレスキューの説明書にある流れで行いました。
- アルミ錆落とし箇所が一箇所なら、汚れたくない部分をガードする
- アルミ錆へアルミレスキューを塗る
- アルミレスキューを水をかけながらスチールウールで磨く
- 余計な汚れをコンパウンドで落とす
すごく・・流れとしても簡単になりました(・・;)。ではとりあえず、それぞれを説明していきますね。
手順その① アルミレスキューを塗る
まずはアルミレスキューを気になるアルミ錆の浮いたエンジンフィン部分に塗っていきます。
今回私はブラシしか準備していなかったので、アルミレスキューを塗る用のハケや筆があれば作業がやりやすくなると思います。
動画を観ていただけるとわかると思いますが、錆に反応するのか少し泡立ってくるのがわかります。
② アルミレスキューを水を使いながら落とす
次にスプレーボトルで用意した水を吹き掛けながら、スチールウールたわしで磨きながら落としていきます。「ボンスター」登場です。
アルミレスキューを含んだ水が流れていくので、「今回はエンジン部分だけ」など、他に汚れがついたら困る箇所を最初で覆って置いたりガードしておくと良いですね。
ボンスターがかなり細かいウールなので、形を変えながら溝部分に入るようにして磨いていくことができます。
③ アルミレスキューを落とした後に残った汚れをコンパウンドで磨く
アルミレスキューを落とした後に残った汚れを、コンパウンドで磨いていきます。コンパウンドは普段使用しているものを使いました。
「これってコンパウンドで錆を磨いてる感じじゃね・・?」と気になりましたが、仕上がりを見て違いに安心するので我慢しましょう(笑)。
という感じの3ステップでした。
↓ アルミレスキューの説明書にあった画像が以下のもの。
↓ 実際にアルミ錆落としを終えた画像
説明書に「シリコーンスプレーをかけておくと良い」とあったので、ワコーズのシリコーンルブリカント(シリコーン系潤滑スプレー)を使用しておきました。
バイクショップで耐熱塗料を塗布してもらうことも他でおすすめされていたのは見かけましたが、問い合わせをしたことが無いので(汗)、シリコンスプレーで保護膜を作ることにしました。
まとめ
今回は、CB223のアルミサビ落としを記事にしましたが、いかがでしたか。
アルミ錆落としに使えてサビ止めにもなるということは、サビと汚れを防ぐ二重対策がアルミレスキューだけで可能なのは”良き”ですよね♪ スポーク磨きにも使えそうなので、どんどんアルミレスキューを活躍させていこうと思います。
エンジンフィン部分だけでなく、いくつか気になる箇所が重ねた年と共に出てくるし増えてくるのはレトロバイクの宿命。
CB223Sをこれからも大切に乗っていきたいので、バイクのセルフメンテナンスを心がけていこうと思います。