一年が早く感じる
一年が経つのは早い
歳をとるとあっという間
毎年12月頃になると、その言葉が走り回ります。社交辞令としても年末にかけて言われることが多い言葉ではないでしょうか(汗)。
実はこの「時間が経つのが早く感じる」ということに理由や法則があるということを知りました。
というのも、こないだTVを観ていて「大人が時間を早く感じるのは、ときめきがないから」みたいな話を聞いたんですね。
ふと気になったので、今回はそれについて考えていきたいと思います。
歳を取ると時間が早く感じる事と「ときめき」の関係
では、「大人が時間を早く感じるのは、ときめきがないから」とはどういうことなのでしょう。
人は19歳くらいに自分の感じる時間と実際の時間が同じくらいになるそうです。それを過ぎると、ときめきや感動が失われ、感じる時間の方が早く感じてくるようになるのだとか。
時間の感じ方というにに重要なのは”心がどのくらい動いているか”。
対して時間の流れをゆっくりに感じやすく「早く大人になりたい」などとぬかしていた子どもの頃は初めて体験することが多く、そのたびにときめきや発見などを感じるから時間が長く感じられるようです。
大人になると、生活の中にふとした感動やときめきなどの心が動く出来事をを感じることが少なくなり、時間が短く感じられるというのが「大人が時間を早く感じるのは、ときめきがないから」という理由でした。
歳を取ると時間が早く感じる法則
「大人が時間を早く感じるのは、ときめきがないから」ということにつながる「歳を取ると時間が早く感じる法則」について考えていきましょう。
”主観的な1年の長さは年齢に反比例する”というものを見つけました。それが「ジャネーの法則」と言われるもの。その「ジャネーの法則」によると
たとえば50歳の人間にとっての1年は5歳にとっての1年の10分の1に感じることになります。その理由は、50歳にとって1年は人生の50分の1に過ぎないのに、5歳にとっての1年は人生の5分の1だからです。そのため、年をとるほど1年の比率が小さくなり、どんどん時間の経過を早く感じるのです。
・・・なんとなく難しい気がしました。
先ほどの「ときめく」を例にした方が分かりやすそうです。
「ときめく」とは
では、「ときめく」ということを、少し真面目に紐解いてみます。
日本国語大辞典「ときめき」の解説
〘名〙 期待、心配、喜び、恥じらいなどの強い感情で、胸がどきどきすること
ときめきの語源は?
『日本語源広辞典』の,「ときめき」の項には, 「語源は,『時+めく(そういう様子になる)』です。 『良い時期に巡り合い,栄える』意味です。 現代語では,喜びや期待などで,胸がどきどきする意です。
ときめく と どうなる?
ときめくと、脳内の神経伝達物質であるドーパミンが増えます。 ドーパミンは快感を呼ぶ物質です。 さらに脳内が幸せで満ちると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が促されるのです。 恋をするからキレイになるのではなく、ときめくからキレイで若々しくいられるという仕組みです。
なぜ 人は ときめく のか?
『脳科学的な「ときめき」の仕組みとしては、ある特定の異性を示す刺激、つまり、その人の姿などの視覚刺激、その人の名前やその人の声など音声・言語刺激、匂いなど嗅覚刺激等々を受けとると、脳の報酬系と呼ばれる部分を中心にドーパミンが放出されて、ときめきの気持ちを感じるという仕組みになっています。
他にも
「ときめく」の言い換えや同義語、類義語として、喜び・幸せ・幸甚・華やぐ心・胸キュン・心が弾む・胸騒ぎがする・心躍る・ワクワク・ドキドキ・胸が高鳴る・弾む心・ルンルン気分などがあります。
同義語や類義語を見ると「ときめく」ということが少し分かりやすくなったのではないでしょうか。
ということで
「歳を取ると時間が早く感じる事」を危惧したり何かしら感じている方が、きっとここまで読み進めてくださっていると思っています。なので、それに対しての対策を考えていきましょう。
「ときめく」ことは大人になっても可能
「大人が時間を早く感じるのは、ときめきがないから」というのであれば、簡単に考えると「ときめきを感じることを生活に取り入れると良い」ということになります。
大人になるにつれてときめいたり心が動くような出来事を感じなくなっているかも、と思う方。もしかすると多いのではないでしょうか。
昔は新鮮に感じていたことが、今は当たり前に感じてしまう。
よっぽどの刺激がない限り、心動かされることがない。
逆に、何かに挑戦することは不安で、自分から変化を求めない。
私たち”大人”は、学生生活を終え社会に出ると、日々をこなすことにとかく一生懸命になり、いつの間にかそんな状態に陥っているのかもしれません。
いえ、そうならざるを得ない環境にいることがほとんどでしょう。
振り返ると、子どもの頃は”興味”と言われるものがいっぱいで「危ないから」とか言われても自分で確認(体験)するまで納得しないことが多いような、様々な体験をすることが仕事のようなものでした。
そしてその体験をもとに、成長するにつれてそれらから得た行動をするようになります。
つまり大人は、幼い頃に感じたときめくような体験を自分の経験値とし、その経験をもとに限りある人生という時間を有効に使うことを教わることなく本能的にこなしてきているのです。
そう考えると、「よくやってきたな、自分」とも思えることなのですが。
ときめくことが少なくなった分、経験を生かして目的意識を持った行動をしているはずです。今までの知識や資格、特技などから導き出した「将来」や「仕事」への計画的な目的です。
目的意識を持たずただボーッと過ごしている人・・・いますか(汗)?
まだ若者と呼ばれる年代の方だけに関わらず、できるだけ多くのときめく体験をし、それを新たに自分の経験値に加えてどんどん目標や目的などをリスタートすることはいつだって可能です。
「時間はすべての人に平等に与えられたもの」だと言われています。人生をやり直すことはできませんが、これからの人生の満足度を上げていくことはできます。
『何でもない現象の中に素晴らしいチャンスが潜んでいます。しかし、それは強烈な目的意識を持った人の目にしか映らないものです。』〜 京セラ創業者 稲盛和夫氏 〜
子どもと一緒に過ごしてみる(行動してみる)のも効果があるようですが、一番私がオススメなのは自分の感じるやりたいことや好きなことを実際にやってみることです。
誰かが言う面白いことや流行りではなく、本当にやってみたかったことや小さい頃好きだったことを、もう一度ゆっくり考えてみましょう。
今回は大人になるとあっという間に一年が過ぎるのは「人生にときめきがなくなったから」ということを、少し考えてみました。
歳を取ると時間が早く感じる事と「ときめき」の関係は、「主観的に記憶される年月の長さ」を指したもので、「今現在進行している時間の体感速度」ではなく、「過去を振り返った時に感じる時間の長さの印象」なわけですね。
日々の充実感や新鮮さを大切にしてほしいと考えます。
「もういい大人なんだから」という言葉は誰が作り出したのでしょう。
大人だからやりたいことや夢を諦めなくてはいけないということはありません(あまりにもいき過ぎた自己中心的な考えでの計画はオススメできませんが)。
子どもの頃は、ただ単純に新鮮ではなかったでしょうか。
初めての出来事や心の赴くままに動くことが多くて、ほぼワクワク・ドキドキ状態。だからこそ「昔のことは覚えているけど去年・・? もしかすると先週のことも思い出せないかも」となるのです。
歳を重ね、いざ1年を振り返ってみると、特別新しい出来事などそんなには出てこない、というのはすごく勿体無いことです。
「振り返るとこの一年もあまり変化なく過ぎた」「今年初めに立てた目標、、何だっけ」という方もいらっしゃるかもしれません。
変化なく過ぎたというのは見方を変えると大きな事故もなく平和だったとも言えますが、どこかで「このまま終わっていくのかな」と少しでも感じたのであれば
これを機に、ご自身の今までの道のりやこれからを見つめ直す機会を作ってみてはいかがでしょうか?
かくいう私も経験や過去からの記憶でときめかない時もありました。
今でこそバイクやハンドメイドなど、趣味は多岐に渡りますが、そこへ打破できたきっかけは一日を多く過ごす仕事の中で自分の好きな部分や得意なことなどを組み合わせることができたからかもしれません。
好きなことカテゴリーの記事
▶︎「好きなこと」
(内容)後悔しない時間の過ごし方、なんて本当はない。人はきっと、後悔しながら、反省しながら試行錯誤で人生を紡いでいる、そう感じています。もし今、人生の歩き方に少し戸惑っているのなら、私の経験を踏まえ、気持ちを少しでも軽くできるようなお話を綴っています。