「子どものうちから、心から楽しむということを身につけてほしい。これやってれば楽しいんだということを身につけてほしい」
4月6日にニュースで聞いた、子どもの頃からよくみていた「ムツゴロウさん」こと、畑正憲さんの訃報。あちこちのメディアが動物王国の映像などを流している中、” ムツゴロウさんが遺した言葉 ”と一瞬流れてきたこの言葉が、私の中で一番響きました。
テレビの中でしか知らないムツゴロウさんでしたが、なぜか屈託のない笑顔は動物たちだけでなく、あの当時の私を含む子どもたちの心にも届いていたのだと思います。
↓私が小学生の頃に持っていた記憶のある本を探してみるとAmazonにありました(謎に馬鹿みたいな金額で出されていますが・・・)。
ムツゴロウと馬のポンコ (ムツゴロウの動物王国 1) 単行本
ムツゴロウさんの懐かし映像で、どこのメディアにも出ていた馬の難産シーン。それをみて思い出しましたが、実家にはもう無いんじゃないかな(泣)。
話が逸れてしまいましたが
ムツゴロウさんの「子どものうちから、心から楽しむということを身につけてほしい。これやってれば楽しいんだということを身につけてほしい」という言葉。
ムツゴロウさんのその言葉に、私はここ最近の自分自身のモヤモヤが解りました。不定期に訪れる強制的に自分と向き合う時間への突入のようです。
大人になって、というよりも、具体的には30代後半あたりから「自分の好きなことって何なんだろう」と考え始めた気がします。
20代、長く続けることになった仕事を始めたばかりの頃は、好きでなんとなく人より少しはできていた『絵を描くこと』『文章を書くこと』をうまく組みこんで進んでいました。
「自分の好きなことって何なんだろう」と考え始めたきっかけは、小さい頃からごく自然にそれらができていたので、できることではなく好きなことと重ねていないだろうか?と、ふと疑問に感じたことでした。
思い返していくと子どもの頃。
箱入り娘的に母親の規制が厳しく、初孫でもあることから祖父母の期待の目も子どもながらに感じ、駆け落ち同然で結婚した両親なもんだから、親(祖父母)の目を気にする父母の感覚をそのまま感じ取っていた気がします。
なので、常に良い子を意識し、家の手伝いは率先してやるのが当たり前。
苦手だった運動以外であれば、できる限り、学期ごとにあった読書感想文・感想画、何かのポスター、意見文、多読賞などなど、表彰式には、いくつかの賞をもらうことが当たり前。
成績は体育以外は5、クラス委員や上級生になれば係の委員長は当たり前、
「あの子とはあんまり遊ぶな」「家にはまっすぐ帰る」と言われれば、それが当たり前。
本の世界に夢を描き、絵を描くことで自分の頭の中をどうにか表現できることが、好きなことというよりも唯一の助けの求め方だったんじゃないだろうか・・・。
そう考えると、好きだと思っていたことやできると思っていた自分へ、いろいろな感情が湧いてきました(ここで付け足しますが、苦もなくできるというのは、好きというよりも才能です。そこは自信を持ちましょう)。
「子どものうちから、心から楽しむということを身につけてほしい。これやってれば楽しいんだということを身につけてほしい」⇦ それ、全然できていなかった。
今、これを読んでくださっている皆様はきっと大人だと思います。
今一度、”子どものうちから、心から楽しむということを身につけてきたか”、”これやってれば楽しいんだということがあるか” を思い返してみてください。
ある、と思えたあなたは最高です♪
ないかも、と思ってしまったあなたはもしかすると隠れてしまって忘れている場合もあるので、もう一回考えてみましょう。それでも「無いかもぉ」と思ってしまったら・・・
仲間ですね(笑)。
子どもの頃から心から楽しむということができるのが、きっと最強なんだと思いますが、しかしどうして・・無かったみたいですと気づいてしまった、もうすぐアラフォーの私。
ここ数年。
楽しいと思って、もしかしたら仕事にできるかもと思っていたハンドメイドもなんとなく「時間を忘れる」ほどの創作が出来なくなりました。
同じ時期に手にした”好き”で続いているのは「バイク」かもしれません。
心から楽しいと思え「バイク」に出会えたのは、まだ幸せなことなんだと感じています。
得意なことやできることを探すのは、思っている以上に簡単なようです。
好きなことを見つけるのは難しいのかもしれませんが、好きなことに関わる形が変わっただけで、その根っこにあるものが共通している場合があるかもしれません。
ハンドメイドとバイクの共通点。
これはまた機会があれば、お話ししていきたいと思います。
まぁ、なんだかんだ綴っていますが、相変わらず迷走しております。
余談ですが。
唯一の私の友人は、私より小柄で細いくせに私より大型のバイクに乗っています(笑)。
同じ年齢だと思えないほど人形のような可愛らしさを持ちながら、まっすぐで飾らない上に、さりげなく相手に気負いさせない気遣いのできる彼女は、高校からの付き合いですが今でも憧れている部分、学ぶ部分の多い存在です。
「うち、甘党がいなくて」
そう言いながらいちごがいっぱい冷蔵庫にあったから、とショートケーキを作ってきてくれました。
ホールサイズで(笑)。
甘々党な私と娘には2日で完食サイズなのですが、めちゃくちゃ美味しい💖
その彼女、お菓子やパン作りが専門家レベル。
いつも喜んで味見係をさせてもらっていますが、SNSであまり私を見かけなくなったりとか、ほんとタイミングよく連絡くれるのは、ちゃんと私をみていてくれる人がいるんだということを感じさせてくれます。
泣くぞ。