「お酒」が主食?エチオピアの独特な食文化

なな語り
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テレビで「お酒が主食という地域」の番組を観て感じたことをつらつらと綴ってまいります。

『クレイジージャーニー』ノンフィクション作家・高野秀行が、“ 酒が主食 ” .という食文化を持つエチオピアの民族、コンソ族の生活を取材。エチオピアは「アフリカの京都」とも呼ばれ、ヨーロッパ諸国の植民地支配をほとんど受けなかったため、独特の伝統や文化が現存するアフリカでも珍しい国。

主食とされているお酒は「チャガ」というもので、アルコールは約3%、朝昼夜3食すべて酒がメインという驚きの食文化を持つコンソの生活。気になる「チャガ」は味は少し酸っぱさや粉っぽさを感じる部分もあるようで、番組スタッフが飲むと腐ったヨーグルトのようだというから慣れ・・・なのかな。沖縄でいう「ミキ(お米を発酵させて作る乳酸菌ドリンク)」のようなものをイメージしました。

「チャガ」はソルガムと呼ばれる穀物を粉に挽き、1週間ほど発酵させて作られます。ソルガムは高タンパクな穀物で、他にも団子にして食べたり、ソルガムを原料とした焼酎のようなものもあり、コンソの人々はソルガムを糧にして生活しているようでした。

ソルガムとはタカキビ。
外来語呼称にはコーリャン、ソルガム、ソルゴー、沖縄ではトーナチンと呼ばれます。 熱帯、亜熱帯の作物で乾燥に強く、イネやコムギなどが育たない地域でも成長するもので、GABA、食物繊維、ポリフェノールを多く含むという結果が報告されている穀物。

GABAはリラックス、安眠効果、中性脂肪やコレステロールを抑える、血圧を下げる、肝臓・腎臓の働きを促すなど、さまざまな効果が期待できるもので、それを主体として発酵させた「チャガ」には、まだ研究しきれていない健康効果があるんだろうなと感じます。というのも、妊婦さんには基本的にダメなイメージのお酒ですが、その村では妊婦さんどころか子供も「チャガ」を飲んでいました。医者によると健康状態には全く問題なく、実際取材旅をしていた高野さんも数日その生活をしてみて「体が軽い、日本人は食べ過ぎなんじゃないかと思った」と話していたことに妙に納得してしまいました。

発酵までの段階で、ソルガムだけでなくモロコシやホップの粉を用いたり、調理の段階でも蒸したり焼いたりするのを観ているとその段階で食べることもできるはずなのに、わざわざチャガにする食の多様性、食が人々の生活に与える影響について考えさせられますね。

なかなか興味深い内容でしたね〜。
番組では、出てくる口にするものほとんどにソルガムやチャガが使われていることで笑いもおきましたが、同じようなことは各地にもあるんじゃないかとふと感じたのです。

例えば日本、豆腐と油揚げのお味噌汁は
a「おいしいね、これは何て言うの?」
b「味噌汁っていうんだよ。味噌の原料は大豆さ」
b「ほかにも醤油というものを入れるんだけど、その原料も大豆さ」
a「この柔らかい白いものは何だい?」
b「豆腐さ。減量は大豆さ」
a「黄色くて食感が面白いこの食材は何ていうの?」
b「油揚げと言って豆腐を揚げたもので、原料は大豆さ」
・・・とまぁ、全て大豆というオチで(*´艸`*)ウフフ

それにしても。
ふと、前にバイク旅中大分県で訪れたバイク資料館みたいな場所で、オフロードバイクで世界一周した人の実際のバイクやリュック、インタビュー記事などが展示されていたのを思い出しました。

バイクで日本一周がまず、の目的ですが、やっぱりできることなら世界を見てみたいよね。

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