ある日、前職で懇意にさせていただいていた先輩から
LINEが届いたのが始まり。
最初はこの先輩が新しいことを学ぶにあたって、私なりの意見を求めてきた内容だったのですが、そのうち先輩が「友人が新しくビジネスを始める。一度会ってみてほしい」と言ってきたのです。
先輩の高校の時の同級生らしく、気さくでサバサバした感じのその方は、「子どもの居場所作りをしたい」とのことでした。同時に、その居場所にするのが自宅の一階で、子どもたちが集まるのが夕方頃なので、それまではおにぎりカフェとかを開きたい・・と。
私が呼ばれたのは、そのおにぎりカフェの方だったようです。
しばらく話を聞いていましたが、第一回目のこの日で私の中に「・・・?」という感覚が早くも芽生えてしまったのです。後々思うと、その感覚を無視したのが良くなかった。
というのも、沖縄にはよくいらっしゃるタイプなのですが、地元愛が強すぎる型というか、地元からあまり出たことのない人の特徴というのか、話し方が雑なんです。イマドキ方言まじりで、そのうち片足を椅子の上に上げるんじゃないかという勢い(汗)。
その話し方にまず引っかかりました。
人によっては「それくらい」と笑われるかもしれませんが、ビジネスを始める・子どもの居場所作りをしたい、そんなデリケートなことをスタートしたい人がこんなんで良いのかな、という違和感が拭えなかったのです。
先輩は私が元々持っていた資格というか、肩書きが勿体無いからと声をかけてくれたようですが、実際に私自身が好きだけど、もうそこに執着はしてない段階でした。何回か「もうその肩書き無いから(元)でしか使えないよ」と念を入れつつ、もう肩書きや学歴でどうにかなる時代でもないのはわかっていたのでそれも伝えたのですが、多分聞いてなかっただろうな。
子どもの居場所作りが必要な理由も「現状こうなんだ」と知るきっかけにもなったからこそ応援したかったのですが・・・「おにぎりカフェって聞かないさ〜?」という言葉は残念でした。
沖縄にいくつか長くやってるとこはあるし、最近できたとこもある。せめて同業がどんな感じなのかも調べていて欲しかったぞ(泣)。
結局その日は何か決まるわけでも、私自身にどんな相談をしたかったのかもよくわからないままの数時間を過ごしたのです。
・・・勿体無い時間。
それから数回、「ミーティング」と銘打って集まりはしましたが、相変わらず世間話がほとんどで前に進む気配がない。せっかくの時間を私は何してんだろ・・という不満がたまってきた頃。
その代表となる女性が同じく株主とする男性2人を紹介したいと言ってきました。
聞いていくうちに、その男性にも違和感が出始めたから始末が悪い・・
関係性もよく見えないし、うち1人はコンサルという肩書きらしいけど、どれだけすごい人を知っているようだとかそんな「あ〜・・・詐欺で聞く”誰それ知ってる”と似てるなー」と感じてしまったこと&コンサルと銘打ってる割には補助金のための動きしかしてなくて、この代表となる方のビジネスの方向性についてはまるまんま放置してるのも気になってきた。
「一度、ちゃんとしたミーティングをしよう」
そう呼びかけてみた。
ミーティングとはなんぞやとか、集客はどうしていくとか、そもそも話していくうちにぽんぽん10以上のビジネスを同時展開させるという割に、会社としてのコンセプトがブレているからそれも確認していこう。
そう前準備を色々考えて当日に挑みました。
が
おにぎりカフェは全面的に私と私の先輩の2人に任せると舵を切ってきた。
その後も色々ありましたが、私の中にモヤモヤがあったように、実は先輩にもモヤモヤがあったのを同時期に知ったのです(言いにくいことこそ早く言え・・ですが)。
結果、私はそのビジネスの話から降りました。
お米にまた触れられるチャンスではありましたが、それ以上に闇が深い(笑)。
信用できない代表にはついていけないし、何より今回この件でショックだったのは、大好きだった先輩がことあるごとに「彼氏がこう言っていたからとか「どこそこの元お偉いさんがこう言っていたから」とかちょいちょい言う。
・・・え?自分の意見で動かないの? と思ってしまったのです。
上から目線でいるつもりはありませんが
・ミーティングとはなんぞや
・会社の「色」も打ち出せない
・どこかの誰かの肩書きのある名前につられて意見が決まる
・話している間もしょっちゅうスマホをいじり、次第に「忙しい私」を演じ始めた代表
・いろいろなものを補助金ありきでしか話さないコンサルという存在
雰囲気としても「ビジネス」という将来が見えてこないことと、基本的なことができていないこと、コンサルと慕っている様子の人間は、ネットで調べると名前は出てくるものの、どうも”自称”の匂いしかない。
世の中の情報や人脈構築、使うSNSがまさかのTikTokとFacebook、LINEのライブということも「Oh~・・」となりました。
あれからそろそろ一ヶ月経つかな。
どうなってるんだろうとは思いつつ、その先輩にも連絡を取る気にもならない。
代表も先輩も、根っこが素直なんだろうな・・と今回感じました。私はその辺が素直じゃなくなってるんだろうな。
人の誘いには乗ってみる。
それが新しい道を拓くきっかけになる
ちょっとしたことから、自分の「好き」や「得意」にふと気づくことがあります。だから、人からの誘いに少しでも興味を持ったのであれば、何はさておき「乗っかってみる」と考えて、今までやってきたことはいっぱいあります。
自ら機会を探し、「未知」を切り拓き続けることは大変。振り返ると、常に気が付くといつもどこかのスタート構築に属している性なので、そこははっきり言います。
今回のお話も、後ろ盾がしっかりしていれば、その代表も当初の「子どもの居場所作り」「おにぎりカフェ」で無理なくスタートできただろうし、私や先輩もいただいたご縁を活かすことで、無理なく、新しい一歩を踏み出し続けられるようにできたかもしれません。
そうならなかったのは、きっと「欲」。
確かに世間の興味が多様化している現代、1つに絞ってのビジネスより、枝分かれできるビジネスの方が生き残る確率はあるかもしれません。
でも、そこには”変わらず必要なもの”があると私は考えています。
それは不変的な人間の本質です。